目指すは、この上ないもの。
NARISHIGEの歴史は、生物科学分野の研究者とともに歩んできました。
未知のもの、不思議なものに出会ったときの感動を、NARISHIGEは大切にします。 たとえば、大学の研究所からの依頼により機器の製造に取り組んだ1950年代前半は、部品どころか物資さえ満足できるものがない中で、試行錯誤の繰り返しでした。 そして探し当てた技術、不可能を可能へと導いたときの喜び。 いいモノを創りだす強い信念と情熱が、NARISHIGEの基本となっていたのです。 製品づくりでさまざまな難題を乗り越え、つねに一歩先を行く開拓者でありたい。 そう考えるからNARISHIGEの瞳はいつも時代のNEXTを見つめています。この思いを満たすために、時代時代においてユニークで独創性の高い製品のかずかずが誕生しました。
1953年(昭和28年)、電気生理学に飛躍的な進歩をもたらした微小電極法がそのひとつです。 かつての技術の限界をはるかに超えて、ガラス管先端を1/10,000mm にまで精度を向上させました。 これは生理学に伴う本格的装置として初めて "電気" を導入した画期的出来事でした。 そして国内外を問わず注目を浴びた手動式マイクロマニピュレーターとともに、"成茂" の名は一躍世界へと向かっていったのです。 1956年(昭和31年)には、医学研究等に未知なる扉を開いたとも言える脳定位固定装置があります。 シンプルな構造ながら、極めて高い技術レベルが要求され、今もまだ当時の完璧さを凌ぐ装置は存在しないほどです。
マイクロマニピュレーターにおいては、次々と独創性が実を結んでいます。 1969年(昭和44年)には一次元油圧装置から始まり、1983年(昭和58年)には世界初の三次元油圧装置を開発。 そして、マイクロマニピュレーターの集大成となるジョイスティック装置が絶賛を博して全世界にわたり特許を取得しました。 1988年(昭和63年)には、電気生理分野用に、三次元水圧マイクロマニピュレーターを開発しました。 時代の流れにも対応し、2005年(平成15年)に、三次元電動マイクロマニピュレーターを開発するなど、文字通りマイクロマニピュレーターの世界的パイオニアとして不動のものとなりました。 ミクロの世界の明日を考えて。NARISHIGEはいつも、一歩先のNEXTに挑戦しています。
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1953年開発、
微小電極装置。 -
1956年開発、
手動式マイクロ
マニピュレーター -
1969年開発、
一次元油圧マイクロ
マニピュレーター -
1983年開発、
三次元ジョイスティック
マイクロマニピュレーター -
1988年開発、
三次元水圧マイクロ
マニピュレーター -
2005年開発、
三次元電動マイクロ
マニピュレーター